ジャズギターの第一人者であり、ジプシー・スウィングの創設者ジャンゴ・ラインハルト。
今でも変わらず、大好きなジャズギタリストです。もはやジャズギタリストは数え上げたら
キリがありませんが、ジャンゴのプレイから香ってくる、ヨーロッパならではのハイセンス
さが生むレトロな空気に魅了されて長い月日が経ちました。こちらのアルバム'ジャンゴロ
ジー'は1949年、ジャンゴ・ライン・ハルト率いるフランス・ホット・クラブ五重奏団が、イ
タリアを訪れた際に録音されたものです。春の陽だまりを謳歌するかの様なステファン・グ
ラッペリのバイオリンにジャンゴの哀愁さを伴うギターが絡み合うそれは、エスプリやファ
ンシー、ユーモアなど、今一つ言葉に出来ない、独特の温度がそこにはあります。その昔、
ジャンゴは、キャラバンの火事により、小指と薬指を自由に動かす事が出来なくなってしま
いました。しかし、そこで彼の音楽人生は終わる所か、残りの3本の指だけで、更に華やか
で軽やかなピッキングを生み出しました。3本所か6本指があっても足りないのではと思わせ
る程のテクニックからは、嫌味な感じは一切無く、終始優美に、そしてどこか神々しくもあ
ります。レトロでヴィンテージライクな空気間は春の陽射しに良く似合うので、特にこの季
節には重宝するアルバムです。

























